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2004.10.08

リア王の悲劇@世田谷パブリックシアター

2004/10/05◇世田谷パブリックシアター◇階段のせい。お尻と背中痛い、、、、。

八百屋舞台もびっくり、舞台全部が宝塚張りの大階段だった。このパブリックシアターは縦長が好きなのか?(^-^;;以前ここでやった野村萬斎さんの「ハムレット」も、生で観たわけではなくWOWOWで観ただけだが、それはそれは空にもそびえんばかりの縦長のセットであった。しかもそれが回転していたなあ、、、びつくり。

以下こんなん。

演出:佐藤信

リア王:石橋蓮司
道化:手塚とおる
ゴリネル:中川安奈
リーガン:冨樫真
コーディリア:石橋けい
ケント:辻萬長
グロスタ:二瓶鮫一
エドガ:ハラトモヒロ

で、今回の「リア王の悲劇」もシンプルではあるがそれは存在感のある大階段舞台、人物の上下関係を分かりやすく表現するにも使われていた。よくみると階段に蛍光か夜光かそれともただのラメか、光っている。星座のように光っていた。たまに集中が途切れるとそんなのが気になったりした。ただ、ちょっとおもしろかったのが、階段の下、ようするに舞台にも穴が空いており、そこから出入りできるようになっているしかもその穴は可動式になっており場面々で動いていた。役者の立ち位置とかで動くのね。本当、役者は命がけです。結構危険だよ、階段もかなり段差があり疲れてきたら、踏み外したりとかありそう。それを駆け上がったり、駆け下りたりするのだから。

衣装は、元モデルの山口小夜子氏。大陸系アジアな衣装。たしかにきれいだ。豪華だ、デティールもすばらしい。が、私の好みで言うと、もうちょっと抽象的であってほしいと思ったんですね。やや衣装が主張が強いか?と思っかな。別に悪かったわけじゃないですよ、絵的には色彩など舞台全体で考えた場合、階段がシンプルだからきれいだったし、すばらしい構図だと思うし、本当に好みの問題なんです。

終演後のポストトークによれば、(野村萬斎氏&佐藤信氏)

『なぜ、階段舞台?』
信「役者が動けないように(笑)と言ったら、役者から大ひんしゅくを買った。シェイクスピアなので、言葉を大切にしたかった。」
ーーーの割には、役者は非常に噛んでいた。台詞を噛んでいた。実に残念だ。

『衣装について』
信「あれ10キロあるんですよ(笑)階段なので、三段くらいを使って下に垂らしたかったという事なので、あの布使いになったんです。」
ーーーたしかに効果的。垂れ下がり具合がなかなか。

たしかにあの衣装であの階段であれば、、、と思うのだが、あれって、所作気にしたり、階段気にしたりで、わりとセリフ飛ぶ確立高いような気が私はするのですが、どうすっかね。演出、物語とあまり関係ないところで動いているのも相変わらずなんだね。あれをアングラというのか?佐藤信さんはいつもそう言うんだけど。私の観た限りでは、その境界線がいまいちわかりません。

またまたポストトークにて、、、
信「最後、蓮司さんが本物の石橋けいさんかかえて出てくれば、涙も誘うでしょうが、コーディリア人形を使ったり?ほら私も、蓮司さんもアングラ出身なので、、、。でもすぐに蓮司さんは分かってくれた。」
ーーー注:最後リアがコーディリアを抱えて登場するのだが、それが人形なのである。席は別であるが同じ日に観たうるみさんは他の事を想像して吹き出しそうになったらしい。
ーーーほほう、それがアングラなのか。いやたしかに、「シュールやねえ」と私は普通に観てたです。アングラなのか?私も(笑)

石橋蓮司リア。ものすごく、おちゃめな。動きがさあ、普通じゃないし。何しろ、今までの誰ともくくれないシェイクスピアな感じ。まあ、そういうのがおもしろいんだよね、シェイクスピアって。あととても私のお楽しみであった、手塚とおる。やっぱり期待通り。ものすごい顔してた。危ない。危ないので、たまに直視されるともっと怖い(笑)で、ピンスポ当たってセリフ言われると、鳥肌!!声が突き刺さる。この芝居を締める重要な役をきちんと勤めていた。

リアが狂ってゆくところ、あれはむしろボケていくのではないか?という解釈いたした。新訳ってそのあたりなのかなあ、年老いた親を中心とする、親子関係とかそういうのがわかりやすくなっているのかな。前からあった事なのかは私は知らな〜い。
あとまたまたまたポストトークでのお話、「シェイクスピアみたいに、ジャンルや年齢がこれほど違うキャストでやって、成り立つ話はない。それがシェイクスピアのキャパのすごいところなんです。」と信さん。
そうなんです。今その魅力に取り憑かれつつあるのです。私は(^-^;;;;;;;

で、一点ご不満な事があります、それは冒頭部分でごわす。私の中で一番のお楽しみは「リア王」における「いきなりクライマックス」な、娘たちに領地を分けてやる場面。実は「リア王」の話は知っていたが生で観るのははじめて。もう自分の頭中が想像でものすごい事になってたの。コーディリアの「何もありません。」のシーンっすよ。どういうテンションではじまるんだろう、、、、わくわくわく〜。、、、、、、なんだよお、、、結構普通じゃないかよお(T_T)ちょっとがっかりした。あと地図〜。地図の扱いも普通だった〜。「地図を持て!」も有名なんだけど、、、。

ま、デビット・ルヴォーの「マクベス」みたいに、いきなりダンカン王刺さされるイメージが冒頭というのも、そういや蜷川さんの私が観た「マクベス」もいきなりベトナム戦争だったしな。(^-^;;;地図の扱いも普通でいいや。あれやこれややるシェイクスピアに慣れすぎていたのかもしれまへん。でもあれこれやられる方が好き〜。

で、ラスト、一番階段舞台が生かされている感じがした。鼓童の音楽とともに、生きてる者は目を合わせ、死んでいった者は虚空を見つめ(ただし眼光強し)シンメトリ〜で雛壇〜。

圧巻。

本日お見かけした芸能人:阿部サダヲ様、相島一之様、ベンガル様

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