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2005.02.19

ぼくらが非情の大河をくだる時<ク・ナウカ>

taiga2004/02/18◇ザ・スズナリ◇初ク・ナウカが、、、、この作品というのも(笑)

 今月は清水邦夫月間である。というのは冗談ですがこういうのも行ってみました。すごい!これはすごい!ものすごくすばらしい!なんてすばらしい言葉の洪水!!最近、清水氏情報はここのcafebleuさんのページで調べさせていただいております。で、みたら、すばらしいあたりまえですね岸田國士戯曲賞作品でした。本当、知らんもんですから、、、。
 清水氏の作品というのは言葉の美しさの中に猥雑な世界観がすばらしい!!役者がいいとそこがちゃんと表現さるのだけれども、清水氏の戯曲は役者が表現するには結構難しい物なんじゃないかって思えて来ました。それが表現されているとたまりません。まったく「感動した」としか申し上げようがありません。今回はク・ナウカでの公演ですが、若手公演なんですかね、仲田恭子さんという人の演出です。宮城氏との対談にもありましたが、この言葉が仲田さんのドライな世界観と合うんじゃないかって事でした。たしかに、、、、合います。たしかに合って、言葉が際立つような気がします。でもそれはなんだか、この戯曲に振り回されているかなあ。たしかに言葉が美しいし、かっこいいそうは本当にこっぱづかしいほどかっこいい。でもそういう風にただそういう風に聞こえるっていうのもどうかと思うなあ、、、ってちょっと冷静になってみると思いました。この前観た「幻に心もそぞろ・・・」は蜷川演出だったのですが、蜷川演出になると言葉だけでは来ないんですよね、よく聞くとすばらしい、それがこなされているというか、消化されているというか作品としての消化の違いなんでしょう。その処理の仕方が見慣れているせいもあって、蜷川の方がしっくりいくのですね、きっと。でもク・ナウカのもそんなに悪いというわけじゃありませんでした。いいんです。言葉はめちゃくちゃ入ってきますし、役者もとても個性的ですばらしかった。いろんな表現があるんだ、、、と本当に思いました。だからとにかく、清水邦夫氏の作品は本当にすばらしい、それをただただ感じた今日の公演でした。それこそ本当にもう、、、うっとりといった感じでした。戯曲また古本屋でみっけて注文してしまった、、、(^-^;;;

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2005.02.16

幻に心もそぞろ狂おしのわれら将門@シアターコクーン

masakado2005/02/15◇シアターコクーン◇花組芝居植本潤さんいた。

 実に!題名とおりに展開するお話。このタイトルがすべてを語っている。だからすばらしい。幻に心もそぞろな、狂おしいほど愛しい将門様。みんながそれぞれの将門への思いがとても悲しく切ない。愛し合った者、あこがれる者、嫉妬、ねたみ、入り混じる中で、狂おしいほど愛する将門、この思いは、今現代に残っている将門伝説に向かっているし、この物語の中で作られていく過程が語られていく。清水邦夫氏の戯曲は、よく聞いているととても説明的、具体的。暗喩のようなものを提示せずに、ずばっと役者に語らせる。それも美しい言葉で。普通だったら、この展開、三郎に伝説のことは語らせないで、観客側が「ああ、自分で自分の伝説を作っていくのかこの将門は」と思わせるのであるが、清水氏作品は、ずばっと語らせる事で、ここの話は「伝説」だけではなく、「われら将門」である周りの人間模様も深く掘り下げていくのである。
 幼馴染であり親友で参謀の三郎。策の中での彼はとても悲しい。彼は彼なりに、将門も桔梗も愛していた。でもどちらにも本当の思いは通じず、まあ、自分で拒否したというともいうかもしれないが、その様がとても悲しい。なのに、狂ってしまった将門には、三郎が求めていたものを与えてくれる何かがあった。彼は、狂ってからが本当を語る、本質が見抜ける人になってしまったのだから、その将門をあそこまでにコミカルに演じるとは思わなかったので、これには面食らった。そうっか、あの将門はそうなのだ、、、この解釈にとても新鮮な物を感じながら、どっぷりとこの世界に浸っていた。
 とにかく、堤真一氏。狂っているコミカルな部分と一瞬の、むしろこっちのほうが狂気?と思わせる正気に戻るシーンの空気の使い方が天下一!すごい、空気を一瞬に変えてしまった。昔はそんなにうまいと思った事ないんだけど、最近のテレビ出演で、コミカルな部分に幅が広がったような気がする。
 段田安則さん。うまい。やっぱりうまい。舞台の人だ。出てくると舞台が締まる。声もなんともいえないところから聞こえてくる声、少しつぶれてしまったのかな?という枯れ具合なんだけど、ちゃんと聞こえてくる。とにかく、三郎、良かった。策士で、冷徹で、でも何かを抱えている様がとてもよかった。
 木村佳乃さん。すばらしい!気高い!この高貴な空気と、美しさ。そうそう出せるもんじゃありません。メイクほとんどなし?眉毛つぶしてもものすごくきれい。台詞も噛まなければ、活舌もよい。思ったとおりの桔梗が目の前にいて、とてもうれしくなりました。
 中島朋子さん。汚れ役担当で、語り部。すごみのある演技、爆発する小宇宙は演技の幅の広さを物語る、、、といいながら、こういう役しか見たことないけど、前回の蜷川さん「グリークス」の時も似たような役だったからなあ。
 でもって高橋洋くん!いいの?こんなんでいいの?こんな特別扱いうけて大丈夫か?一幕全体をものすごい勢いで引っ張っていっていた。本当にこの人はやるべき事をきちんとやる役者。とにかくかっこいい。「どうして俺を愛してくれない!」という叫びが、全身から出ていた。あまりにも舞台の縁に立つもんですから、あぶなくって、お願いだからまた落ちないでね〜とか思いつつ、縁に立ってくれるので表情がものすごく分かるのでだんだん、野心に燃えてきた時のわるーい表情はたまりません。冷静ではいられませんでした。

 本物の石は降ってくるし転がってくる(前列の人危険(笑))中島朋子は微妙な浮き方するし、鉄球は舞う、デモの声聞こえてくるしヘリの音、機関銃かライフル撃つ音も聞こえてくる。雪が降り前4列目までは真っ白になる。
いつもの蜷川さんだ、要素てんこもりの蜷川さんだ楽しい!!

 60年70年の匂いがぷんぷんする。蜷川&清水コンビならあたりまえといえばそうだが、敗走する将門たちが連合赤軍に見えてしまった。鉄球だからやっぱそうなのかな。

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2005.02.15

劇終/OSHIMAI〜くだんの件<少年王者舘KUDANProject>

kudan2005/01/30◇相鉄本多劇場◇名古屋行きたひ、、、、。 

 天野天街という人の作品は、死とか、終わるとかそういう先の所にいるんだねと思ったわけです。
今回も終わっちゃうんです世の中が。死んじゃってるかもしれないんです。みんなが。 そんな世界の中に、ぽつんと何も無い所に立ちつくす二人。床に置いてある、さっき本当のピザ屋から届けられたピザが、、、、とても現実的で悲しい、、、、。
 現実がこんなに悲しくなるこの人の舞台っていったい?別に現実を否定しているわけでもないんだね、なんかもっと奥深い死生観というかそういう物がとても物悲しく、切ない。
この主役の二人とてもいい感じだ。あいかわらずの繰り返しだったりするんだけど、あの笑いが起きるまでっていうタイミングってずーっと計ってるんだろうなあ。すいかと梅干しは違うんです(笑)

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2005.02.14

走れメルス<NODA・MAP>

hasire2004/12/23、2005/1/22◇シアターコクーン◇とにかく天才。

 野田さんの初期の作品。ものすごく言葉が熱い。こんなのを20歳で書いた野田さんってやっぱり天才だ。最近何本か続けて観て思ったのは、野田さんの作品はテーマはいつも同じでいろんな作品にちょっとづつその要素が入っている。この人もすばらしきワンパターン。忘れていくもの、忘れてはいけないもの。そういう気持ちの中に混沌としているもの。それが演る時代時代の背景に反映するように、観客に仕掛けて来る。これが今観ているから感動出来るんだけど、本当に夢の遊民社時代に観てたらただうるせえなあなんて思ったんだろうなあ。よく自分で昔に観てない事を嘆く事はあるが、野田さんの作品に関してはあまり後悔は無い。(かな?)今だから素直に観れるのだ。
 とにかく、贔屓目なのかもしれないけどやっぱり今、小西真奈美ちゃんは乗っている。絶好調。この作品に関しては、声のトーンは上がほとんど無く、低音ばかりだった。踊れるので、伸ばした手足の形がとてもきれいで立て膝の立て方もきれいだ。深津っちゃんは問題なし、安定している。河原さんとの掛け合いの所はだんだん泣けて来た。勘太郎くん、、、芸風が、、、まあ、歌舞伎って口移しの芸なんでしょうがないが、父に似過ぎ(笑)古田新太って結局なんでも出来るのね、、、って感じ。すごすぎる。野田さんのおばさんってなんであんなに笑えるの(笑)あとなんかおもしろかったのが濱田マリ。声が野田舞台に合ってて動きも軽やかでおもしろかった。また観てみたいな。
とにかく、野田さんの作品は後から来るから困る。ご飯食べながら、あのシーンは、、とか考えるとじわーっと涙が出て来たりするから。

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SHIROH<SHINKANSEN☆RX>

shiroh2004/12/17、28◇帝国劇場◇楽しかった!の一言につきまする。

 すごいです。今度はなんちゃってじゃなかったです。ちゃんとミュージカルしてました。しかも新感線のテイストを残したまま本格ミュージカルになっていたんです。また、新感線は進化を遂げたんですね、ひとつひとつ彼らがやりたい事がかなっていく、楽しい劇団です。
 今回、噂の中川くんの声を初めて聞いたんですが、すごい声。とても良い声です。まさに神の声を持つものにぴったり。しっかし、秋山さんはうまいやねえ〜。もとから大好きな女優さんなんで、贔屓目かもしれまへんが、、、。 大塚ちひろちゃんももんのすごくかわいかったし、高橋由美子嬢は、文句なしだし、とても楽しい舞台でおわした。あと、上川さんつうのは、殺陣結構いいんだね、さすが舞台の人です。テレビと全然違う

 そもそも、私の殉教物の基本といったら遠藤周作先生の「沈黙」。中学だったか高校だったの教科書に載っいてそれを一部だけ読んだ時に遠藤先生の宗教観にがつんとやられ、思わず本屋に走った記憶があります。
 そう、、、神はつねに沈黙おわすのです。何も言ってはくれないのです。そこで宗教って何や?殉教した人たちって?「神は何も言ってはくれなかった。」改宗した宣教師の最後の言葉でした。それが基本にありますので、中川アッキーの「ならば神よ三万七千今、貴様にくれやるぞ」で、心が痛みました。そうよね、彼らの信じるという神様がいるんだったら、なんて事してくれるんだって感じよね。いつもそう思うのです。まあ、彼の場合似非キリシタンですが、まあ神様に愛されてしまったのかも、この天草のシローは。歌声を愛されたので神に召されてしまったわけです。じゃあ島原の四郎は?つねに現実の中に生き、かつての奇跡はその現実を思い知らされる小道具だったのでは、、、と思うわけなのです。かつてヨーロッパのような宗教戦争とは違う、日本独特の宗教そのものが政治的に弾圧受け、その後になんと弾圧を受けて禁止されたからこそ、安泰の時代が訪れたという不思議な国を海外の人にも観て知ってほしいなんて、思う舞台だったり、、、。日本語でも中川アッキーの歌だったら説得力ありそうだし、エンターテイメントとしても一級品だし、もう海外では有名になってしまった蜷川を外国持っていくのであれば、こっちを先に、、、、(笑)

 この舞台、二人のシロー?なんて最初思ったんだけど、二人のバランスの良さにまず感動。元々上川が大嫌いだったので、最初躊躇してましたが思い切って観ておいてよかったと思います。劇中の説明にもあるように、指揮する四郎と士気を高めるシローとのバランスが本当に良かった。もっとこの二人が対立したりする話なのかと思っていたので、全く違っていた。お互いの宿命があって、時にはその個々のやるべき事で食い違いがあったにせよ二人は寄り添っていた。(シローは最後暴走するが)とにかくそこんとこのテイストが何度も鳥肌が来て、最後のシローが四郎に手を出すシーンでは本当にどないしてくれるんじゃ〜くらいにぼろぼろ泣いてしまいました。

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ロミオとジュリエット@シアターコクーン

romeo2004/12/21、26◇シアターコクーン◇誰かに見られているようで落ち着かぬ(笑)

 「愛の為に死んでいったもの」の遺影のような写真たちが埋め尽くされた三段構えになった舞台が今回のセット。そこをよじ上ったり、一気に降りて来たりとものすごく役者泣かせ?なセットである。降りる時の振動が心配になる。たしかロミオである藤原君は腰が悪かったはず、腰に響きませんようにと祈りつつ、、でもあった。スポットライトが写真の目の部分に当たっており、なんだか開演前からいろんな人に見つめられていて不思議な感じがするし、落ち着かない。
 世界で一番有名な「バッカップル」二人ともとてもかわいい!!純粋で透明感のあるとてもかわいい若い二人。あまりにも初々しくて微笑ましくなる。 一目惚れのシーンもバルコニーのシーンもただただ微笑ましい。やっぱり藤原君はすごい、まるで美しい詩のように言葉を奏でる。それに呼応するように杏ちゃんもわりと良かった。でも杏ちゃんは一人のシーンになるとちょっとパワーダウンしてしまうが、それも求めたら贅沢な舞台です。最近観た杏ちゃんの中で一番いい。
 最近の蜷川さんの舞台は若い人を思いっきり使って脇を重厚な役者で固めるといったパターン。あんまり大御所を主役に使わなくなったのでおもしろい。その中でもやっぱり洋くんだ。洋くんはすごいぞ、やっぱりすごいぞ。台詞速いぞ(笑)今回は今までやった事ないような役、今一番のっているのかも、拍手も主役並みにいただいていた。しかし、21日はサングラスがまっぷたつに!本当は目は見せないという演技プランだったらしいけどこの日の観劇者ははっきり言っておいしい。だってマキューシオの目が見れたのですから。月川勇気くん、今回は男の役だったんだけど、いまいち合ってないかも。でも決闘するときいきなり動きが、、、、、(笑)やっぱ好きだこの人も。
 しかし、今回のバルコニーのシーンには驚いた。あのあまりにも有名なシーンなのだが、まるで初めて見るシーンのような気がしてしまった。不思議だ。 あまりにも無邪気に愛を告げ合う二人になんだかこっぱづかしい気持ちになってしまう、笑いも起きていた。あまりにもロミオがおかしいから。

 今回一番後の席で嘆いていたんだけど、蜷川さんの舞台は通路を普通に使うからやっぱりおいしい。出待ちの俳優さんが後ろに立つ。息づかいが聞こえて来た。藤原くんというのは気配を消せないらしい、というか消す気配なし(笑)後ろに立っているのがモロ分かる。洋くんは消していた。全くわからなかった。杏ちゃんは、登場ギリギリに低い姿勢から入って来た。みんなそれぞれ違う。

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2005.02.13

黒いチューリップ<唐ゼミ>

panf_chulip2004/12/19◇芝居砦「満点星」◇もう、、とっても贅沢。

 これも昔からぜひ観たいと思っていた戯曲の一つだった。前回唐ゼミの「盲導犬」との共通点はどちらもかつて作・唐十郎、演出・蜷川幸雄という点。その伝説の舞台をキャスト等は違うにせよ、今観れるというのはとても幸せな事である。
 やっぱり、唐さんの戯曲は今も昔もすばらしい。すばらしきワンパターン(笑)
大筋。意味深な女が出てきて、純な男が巻き込まれ、影に男がいて、それはだいたい女の方にかかわっていて。女はその影の男に翻弄されながら純な男を巻き込み、一緒に傷つきながら、、、といった感じの物が多いんじゃないかと思う。(思うっていうのは、だってまだ4本しか観てないからね。)アンハッピーエンドでもジーンと心が熱くなり、とても幸せな気分になれる。話ももちろんそうだけれど、展開もだいたい同じ。でもかなーりツボな世界の話なのである。心が熱ひ、、、、(笑)

 今回の唐ゼミを観ていて、女優お二方は本当にいいと思う。椎野さんは、「盲導犬」に続いて二作目、禿さんは、唐組「眠りオルゴール」に続いて二作目。椎野さんの狂気と禿さんの狂気、種類が違う。種類が違うのですごくおもしろい。おもしろいって表現おかしいかもしれないけど本当におもしろい。同じ劇団でこんな贅沢な事があっていいのかってぐらい、この「黒いチューリップ」の3幕はおもしろかった。っておもしろいばかり連呼しててちょっとあほな子?(^-^;;;

 この日は、楽日。初めて行った新宿梁山泊のアトリエ「満天星」はとても贅沢。状況劇場、新宿梁山泊の古いポスターが所狭しと飾られている。グラフィックを専講した事のある者にとってこれほどの至福はないでござる、、、。楽だったので会場には、梁山泊、唐組の役者さんがいっぱい。一緒に観れたのも、これ幸せ、、、、、。

 最近、、、、唐さんに幸せを運んでもらってるらしい、私。

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